kagayakukoe’s diary

繊細さんから見た世界~HSPと共に生きる~

HSPと共に生きる

 

はじめに HSPとの出会い

私がHSPと言うものを知ったのは、昨年のコロナ全盛期。

仕事も減り先の見通しがつかなかったけれど、不思議と心は安定していました。

我が家の場合、生活困窮なんて日常茶飯事で、

ましてや世間様と同じである事が、むしろ開き直れたところがあり、

おかげで本を読んだり、何かに没頭したりすることが出来ました。 

緊急事態宣言が発令され、空白な時間をどうするか考えた時、かねてから関心のあった「心理学」を一から勉強しようと思いました。

 

始めたきっかけのひとつ目の理由として、 

私は細々とですが、舞台やナレーション、司会など声の仕事をしておりまして、かねてより講師業(朗読・話し方)をメインに活動をして行く準備をしておりました。ただ、これから様々な人とのコミュニケーションをとらなくてはならない事に不安があり、どのようにアプローチしたら良いのか、声一つとっても様々で、何より声の源は「メンタルが最重要」であると思っておりました。

ノウハウは沢山持っていても、意外にここが落とし穴である事は身をもって知っています。なので、人を知る上で心理学の中でも、まずはコミュニケーション学を学びたいと思いました。

ふたつ目の理由は、 

自分の人生を振り返り、自分に向き合い、見つめなおしてみようと思ったから。何故に自分は波乱万丈な生き方を選んでしまったのか?

このふたつ目の、どちらかと言うとサブ的に思っていたことが、のちに大きな「気づき」となったのです。

 

その過程でHSPというワードを知り、

心がゆるゆるとほどける感覚に陥いりました。

自身の今まで苦しんで来た事にピリオドを打てたのです。

f:id:kagayakukoe:20210314143922j:plain

HSPとは

1:HSP (Highty Sensitive Person)

「非常に繊細な気質を持った人」の意味。

この概念を見出した心理学者エイレンN・アーロン博士の研究結果に基づいたもので、

生まれてその育った環境などの影響ではなく、先天的に生まれ持った気質である、と言われております。

生まれつきストレスを処理する「偏桃体」が活発で、不安や恐怖を感じ取りやすい性質を持つのだそう。

統計的には、5人に1人の割合で見られるHSPの性質、最近になってようやく少しづつ認知されてきました。

アーロン博士によると 、HPS には(DOES)と名付けた4つの特性があるそうです 。

 

  • Depth of processing

考え方が複雑で深く考えてから行動する

  • Overstimulation

刺激に敏感で疲れやすい

  • Empathy and emotional responsivenes

人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい

  • sensitivity to subtleties

あらゆる感覚がするどい

 

この4つのうちに1つでも当てはまらない人はHSPではないと定義されています。

 

より細かく診断できるチェックシートも沢山WEBサイトで出ております。

下記のリンクしてあるRyotaさんのブログは、いつもお世話になっております。HSP専門に書かれている心理カウンセラーをされている方ですので、参考にしてみて下さい。

 

【チェック】HSPの診断テスト/2分で終わる25項目で簡単審査 - ココヨワ

 また、自分で判断出来なくて、強く悩むようであれば一度臨床心理士のいる病院でカウンセリングを受けてみるのも良いと思います。

HSPには4つの型がある

 

実は私はいくつもの診断を受けて、これは絶対当てはまらないな、と思うのもありました。そこで調べていくと、HSP は4つに分類されるというのを知りました。それをご紹介いたします。 (実はまだ非常に情報が少ないのと、まだ研究課程である事、あくまでも見解と言う概念でお読み頂ければと思います。特にHSE、HSS型HSEは最近知られるようになり、今後訂正・加筆をするかもしれません)

2:HSS型HSP(High Sensation Seeking )

HSSとは「刺激探求型HSPに分類されます。

従来の HSP の内向的で静かな生活を好む気質が、この HSS型 HSPは非常に敏感なのに、好奇心が強く外に刺激を求めてしまう人のことです。なのに、傷つきやすいと言う対照的な特性を持つと言われています。

刺激は求めるけど、内向型

HSPの中の30%、社会全体で6%と言われています。

 

HSS型HSPの特徴

  • 様々な事に敏感で内面的世界を大切にしている
  • 傍目から見ると外向的で社交的に見えるけど、本当は違う
  • 自分から積極的に新しい刺激を求めて行動を起こす、そして疲れる
  • 好奇心が強いけれども、警戒心も強い
  • とても自己肯定感が低い
  • 本当は人と関わるのが苦手

 

実は私自身がこの HSS型 HSPです。

私はまだ誰にも自分がHSPであることを言っておりません。ある意味このブログでカミングアウトになると思いますが、私を知る友人はきっと「嘘でしょ、バリバリ生きてるじゃない?」なんて声が聞こえて来ます(笑)

でもこのHSS型HSPだと言えば、特に近しい友達なら理解して貰えるかも知れません。

例えば、

私は旅をする事が好きで、全国70か国以上渡り歩いて来ました。

ツアーとかでなく、貧乏バックパッカーです。それもどちらかと言うと、先進国のような所よりも、開発途上であったり、自然が多く不便な所を好みます。そんな行動を見ているので、とてもHSPとは思われないと思うのです。でも、そのような旅をしていると、どうしても共同生活(ドミトリー)を強いられる場合があります。その方が安全であったり、料金も安くつきますから、その方が良いとは分かっていても、どうしようもない場合を除き選びません。どんなにボロかろうと、個室がないとダメなんです。人とも交流することは嫌いではありませんが、そのあともの凄く疲れるので、せめて寝る時位は気を使わないフリースペースがないと、長旅は難しくなってしまいます。

 

3:HSE(Highly Sensitive Extroversion)

HSEとは「外向型HSPに分類されます。

ジャクリーン・ストリックランド氏によって提唱されました。

ざっくり言うと、

HSP内向的で繊細なのに対して、HSEは外向的だが繊細さを持つ」

しかし、外向型だけど刺激探求型でないと言う特徴を持っています。

外向的だから刺激を好む訳ではない、ということなんですね。

 

HSEの特徴

  •  書くよりも話す方が得意
  • 人とのコミュニケーションを最も大事事項としている
  • 一人よりも人と協力してパフォーマンスを好む
  • 刺激には弱い
  • 変化を好まない

 

4:HSS型HSE

HSEの殆どがこのHSS型HSEだと言われています。

「HSEが外向的であるが刺激には弱いに対して、「HSS型HSEは外向的で刺激にも強いと言う特徴を持っています。

 

え?それっていたって明るく普通の人ではないか、と思われると思いますが、ここにHSPの気質もありますから、頑張りすぎて燃え尽き症候群になりやすいと言う特徴があります。

HSS型HSEの特徴

  • リーダー気質
  • 自分を表現するのが好き
  • 刺激的な人が好き
  • 職業で言うと社長、看護師などに多い
  • 足並みを揃えないと攻撃的になる

 

補足

HSPの内向型と外向型の大きな違い】

  • 外向型は内向型より自分の考えや気持ちを話すことを好む
  • 基本的には不特定多数に対してSNSで自分が発信しようとは思わないが、外向型は信頼する人達と共有するのは好きである
  • 外向型は他の人と協力しあう事が好き

 

外向型であってもHSPの共通する繊細さを持っているので、外側の世界の刺激を求めつつも細かい事に気づいてしまうために疲れやすく、うつ病燃え尽き症候群に陥りやすい気質があるんですね。

まとめ

調べていっても、それぞれ微妙に見解が違います。

私も当初ブログを書き始めたら、細かくなりすぎて頭がこんがらがってしまい、全て削除して、さわりの事だけ書きました。

一番はこのような気質を持ってる人間がいると言う認知と共に、人との関わりの中で「生きづらいな」と思われた方、どんなに努力しても改善できない方、それはあなたが生まれ持った気質であるかも知れない、と知って貰いたいのです。

また、次回はそんな繊細な心を持つ方のポジティブな生き方、なんてものも書いて行きたいと思います。

HSPでなくても、「生きづらい」と思った方にも、少しは気持ちが和らいだり出来れば嬉しく思います。

最後に

あるメンタル専門医師の見解では、

本質的な原因は「思い込みと習慣」だと言われていて、一般的には

生まれ持った気質と、それ以上に後から抱えた思い込みによる習慣が大きく関与している、繊細な気質であることで、思い込みを抱えやすい傾向があるからです。

その後天的に抱えた敏感で繊細な思い込みにより、必要以上に敏感で繊細になっているといえます。

 と、書かれております。

 すべてがHSPなんだとも言い切れない事、生まれ育った環境等により、もとから繊細な気質に後天的に積み上げてしまったものもあります。

私は育った環境が特異でしたので、後天的に作り上げた人格もあるのだと思っております。